スポンサードリンク
ここ数年懇意にさせている、近隣の某チーム監督から、
子どもたちのバッティングコーチの、依頼があり、
日曜日の練習試合終了後、出向いてきました。
このチームのバッティング指導は、3回目になるのですが、
昨年は見違えるようにバッティングレベルも向上し、
市内大会でも何度か優勝して、県大会には行けなかったものの、
上部大会でも、そこそこ成績を残してきました。
その監督曰く、
「今年の子どもたちは、速いボールについて行けない」
とのことで、早速選手たちのフリーバッティングを、
拝見したのですが…
意外に早くその答えは見つかりました。
では以下の写真を見比べてください。
まずこちらの右バッターですが…
続いて左バッターです。
ちょっとわかりにくいかも知れませんが、
ステップ足が上がったトップ位置を比較しますと、
ステップ足側の絞り込みの違いに、 気づきます。
最初の右バッターの写真では、ステップ足(左足)大腿部が、
内側に絞り込まれています
一方松井選手のステップ足(右足)は、まったく絞られずに、
軸足にタメを作っています。
この下半身の動作は、 バッターそれぞれの 「個性」もありますが、
結論を言わせていただければ、
「しっかり軸足に乗って、タメが作られればいい」
と言うことです。
しかしそのためには、いろいろと 注意すべき点があります。
プロ野球選手の「個性的なステップ足の使い方」は、
少年野球の子どもたちには、 不向きなものが多々あります。
私がバッティング指導に赴いた子どもたちの多くが、
「ステップ足を比較的高く上げて、極端な内股絞り」
する選手が多かったのです。
ステップ足が体重心線より、軸足側に絞り込まれ過ぎれば、
当然のことながら、 ステップするまでに時間を要します。
それはコンマ何秒の話ですが、速いボールもまた、
コンマ何秒のスピードで 対応しなくてはなりません。
ましてステップ足が 高く上げられれば上げらるほど、
「当然打ちに行くまで、時間がかかる」
と言う話です。
上の写真の選手は参考でアップしましたが、それほど極端な
「内股絞り」ではありませんが、
古い話ですが、 元巨人軍に在籍した二岡選手がこの「内股絞り」が、
極端なまでに絞り込まれ、 ステップ足のスパイクの裏側までもが、
ピッチャーに丸見えになるほど、内股に絞り込んだため、
速いボールについて行けず、極度のスランプに陥ったと言う
エピソードもあります。
誤解していただきたくないのは 「内股絞り」でも、
このイチロー選手のように、 体の重心線(身体中央ライン)を、
超さない程度でしたら全然問題ありませんし、オリックス時代の、
イチロー選手の、振り子打法のように早めにタイミングを仕掛ける
バッティングでしたら、中央重心線超えであっても、
速いボール対応は可能になります。
私が指導させていただいたチームの子どもたちは全員が標準的な、
タイミングを仕掛けるバッティング(Bタイプシンクロ打法)
でしたので、この「内股絞り」の矯正を 監督に進言した次第です。
ただし、
子どもたちに刷り込まれたこういったモーションの矯正は、
一朝一夕には改善されないことも確かです。
この写真の高校球児のような、
「個性的なバッティングフォーム」
は、やはり基本バッティングが 身に付いてから、
さまざまなモーションを好みのよって、取り入れて行くものだ、
と思います。
スポンサードリンク