フライ捕球の練習方法の、ちょっとした工夫の第2回です。
あなたのチームでのフライ捕球練習は、どんな形式を
取っていますか?
通常は、まず内外野に分けて、その場合の外野フライ練習が、
もっとも多く実施されるのではないでしょうか。
内野フライは、内野陣を定位置につけて小フライなりを、
打ち上げる、そんな練習方法が一般的かと思います。
それでは、うちのチームで行っている、
ちょっと一工夫のフライ捕球練習方法です。
まず、守備陣を定位置につけて、です。
想定はすべてノーアウト。
そして練習スタートは、ランナー1塁、
次はランナー2塁、その次はランナー3塁・・・
と、あらゆる場面をノーアウトで想定します。
ここでノッカーはランダムにフライを打ち上げます。
たとえば、ノーアウトランナー3塁なら、外野レフトに
フライを上げた場合、レフトは捕球後当然ながら、
タッチアップを想定してバックホームですね。
ランナー2塁ならバックサード・・・
でも内野にフライを上げた場合は、普通なら捕球後は、
特別なプレー練習は行いませんが、ランナー3塁であれば、
内野手はバックサードを行うのです。
たとえばセカンドフライの場合、他のプレイヤーは、
傍観するだけですが、この練習方法を実行すると、
サードは返球に備えベースに付きます。
ショート、レフトはバックサードに備えサードカバーに、
回ります。
これで、他のプレイヤーもあらゆるケースでの、
自分のカバーポジションを知ることができます。
ランナー2塁でのファーストフライであれば、
ショートがセカンドに入ります。
セカンドはファーストのバックアップに回り、レフト、
センターがバックセカンドに備え、カバーに回ります。
いかがでしょうか?
通常、何気なくフライの捕球練習をしていますが、
こんな感じでいろいろな場面を想定して、
フライキャッチ後のプレーも併せてやることで、
実際の試合でいくらでも役に立ちます。
もちろん、万一落球した場合の想定も練習になります。
たとえばランナー3塁で、ショート深めのフライを、
落球したら、バックアップに入ったセカンドやセンターが、
すぐにボールを拾い、ランナーがホームに突入したケースを
想定して、すぐにバックホームです。
キャッチャーもタッチプレーまでやって、一つのフライ捕球
練習が終了です。
ぜひ、あなたのチームでもご参考にしていただければ、
と思います。