前記事、

小学生ピッチャーにチェンジアップを指導する場合・・

こちらに以下のようなコメントがありました。

「いつも楽しく拝見しています。
新5年生の息子ですがチェンジアップではなく、

出来るだけストレートと同じ振りのスローボールを混ぜての、
投球ですがやはりにぎりから変えないと肘の負担になるでしょうか?」

チェンジアップの話の前に本来でしたら、
この「スローボール」をテーマにすべきでした。

まず先に答えさせていただきますが、
「ストレートと同じ握りによる、スローボール投球によって、
肘に負担がかかることは、まずあり得ません」

と言うことですね。

チェンジアップを教える前に「スローボール投球」による、
バッターのタイミング外しもまた有効だからです。

ただし、

小学生ピッチャーにとって、
「スローボール」は決してやさしいものではありません。

なぜなら、チェンジアップは握りだけを変えれば、
ある程度は投げられるボールであり、

この場合のポイントとしては、
リリースのコツだけ会得すれば覚えられますが、

「スローボール」投球は、フォームそのもののリズムを変え、
それまで一生懸命振り切っていた投球腕を、

スローテンポで投げ込むと言う「高等テクニック」が、
要求されるからです。

   スローボールの投球フォーム

写真は日ハムの多田野投手の超スローボールです。

これはプロ野球のピッチャーでもあまり見られませんが、
その理由は仮にタイミングを外せても、

本来のチェンジアップのように急激に沈むこともないため、
ボール軌道が山なりで変化することがないからです。

つまり多投すれば必ず打たれるボールなんですね。

小学生の場合、普通にフォームができた上で、
投球リズムをスローにしてゆっくり投げ込む・・

ステップ足を上げきった時点から、テンポを遅くするのが、
コツです。

とは言え、

「スローボール投球」は教えられますが、制球力となると、
チェンジアップよりも難しいものです。

この点をしっかり指導して投球練習を繰り返した上で、
練習試合で試すのも良いかと思います。

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