その昔「ザトペック投法」と言ったピッチング術が、
称賛を浴びた時期がありました。

あなたはこの「ザトペック投法」ってご存知ですか?

少年野球のピッチングフォーム再検証

まずこちらの写真を見ていただきたいと思います。
県大会予選大会で投げていた某チームの6年生の、
ピッチングフォームです。

   少年野球に限らすピッチング練習は低重心はNG

私はこのフォームを見てすぐさま故村山投手の、
「ザトペック投法」を思い浮かべました。

ザトペック投法とは…、

1950年後半から70年代にかけて阪神タイガースで、
「(二代目)ミスタータイガース」と称された、

故村山実投手の代名詞となっていのが、
「ザトペック投法」です。

   少年野球ピッチング練習では低重心はNG

   ザトペック投法

村山実氏の投球フォームはなぜか悲壮感が漂い、
とにかく苦しそうに投げ続けるために、

同じように終始苦悶に満ちた表情で走り続けた、
「人間機関車」と呼ばれ、
陸上の長距離選手として活躍した、

エミール・ザトペック氏に例えられ、
「ザトペック投法」と呼ばれるようになったと、
伝えられています。

「ザトペック投法」は野茂投手の「トルネード投法」や、
村田投手の「マサカリ投法」と違い、

これと言った特徴のあるピッチングフォームでは、
ないですが、

一つだけ大きな特徴がありました。

それは「低重心投法」と言われる、
極端に重心を低くして投球することです。

村山投手のピッチング動画がありましたので、
ご参考までにご覧ください。

少年野球のピッチャーに限らず低重心はNG

「低重心投法」はステップ足を極端に前で着地するので、
リリースポイントがバッター寄りになるため、

多少打ちずらくなると言ったメリットはあったのですが、
それ以外には大きなメリットがないだけでなく、

下半身の筋力が極度に酷使されるため、
「低重心投法=ザトペック投法」は、

よほど下半身を強化したピッチャーでないと、
1試合投げ続けることは出来ないとも言われていました。

大きなメリットもなく下半身の筋肉だけ酷使され、
(ザトペック投法は上半身筋力も多く必要になります)
通常のピッチングフォームよりはるかにスタミナを要する…

こういった運動物理学に反した投球フォームは、
故村上豊氏も著書の「科学する野球」で、
完全否定されていたのを覚えています。

1990年代以降は必要以上に重心を落とす、
「低重心投法」は衰退して行き、

昨今ではメジャー投手ほどではないものの、
緩やかに重心を落とすピッチングフォームが、
全盛しています。

少年野球ピッチング練習はゆるやかな重心移動

「低重心投法(ザトペック投法)」はあまりにも、
無理をして全身の筋力を使うため、

間違っても野球少年のピッチング法として、
お勧めできる投法ではありません。

「ピッチャーは右ひざ(軸足側)が土に擦れて、
黒くならないとダメだ!」

といった都市伝説的な指導法は、NGと言うことです。

ピッチングで理想のステップ幅は?

では具体的にどの程度重心を落として投球すればいいか、
つまりステップする足はどれくらいの位置に、
着地させればいいか、ですが、

これは野球少年の身長や脚の長さによって、
当然ですが変わってきます。

   少年野球ピッチング練習では腰を落としすぎないこと

一概に歩幅を数字でこれくらいとは、
言い切れませんが、

まず通常であれば野球少年ピッチャーでも、
自然に投げやすい歩幅と言うものが、
体に刷り込まれているものです。

それは投球パワーの入れ方でそれこそ自然に、
ステップ幅は決まってくるものです。

もちろんマウンドの傾斜も関係してきますが、
根本にある考え方は「投げやすい足の幅」に尽きます。

我々指導者が無理にステップ足を伸ばせ、と、
指導でもしない限り、

野球少年たちは自分のピッチングにおいて、
自然なステップ幅は出来あがっていると考えて、
問題はないはずです。

ちなみにうちの今年のエースは身長が163センチで、
ステップ幅を測ってみると、

プレートの端から着地したステップ足つま先まで、
1.18メートルでした。

身長が150センチを超せばステップ足の幅は、
1メートルを超してくるのが一般的だと思います。

ただし私の体験上ですが、
野球少年によっては逆に重心をほとんど落とさない、

つまりメジャーのピッチャーでよく見かける、
「腰高ピッチング」で投げる子供もいました。

重心をある程度は落とさないと、
下半身を使った粘りのある投げ方でなく、

上半身だけのピッチングになることも、
よくありますのでご注意ください。

少年野球ピッチャーレベルアップのために

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こちらの記事でご確認ください。

ピッチャーを育てる「エースの方程式」詳細解説

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