過日冬季練習のさなか毎年恒例の「少年野球体験会」を開催しました。
いつものことながら初めて野球を体験する子どもたちには、
驚かされたり喜ばされたり…
特にボールを投げるというモーション(動作)には、
ある意味「人間の運動本能の奥深さ」を感じさせられます。
野球少年にとっての正しい投げ方とは?
野球にとっての「正しい投げ方」については、
これまで何度か記事にしています。
では野球少年(だけではないですが)が投球する際に、
正しい投げ方が行われないとどんなリスクが生じるかと言えば…
◆速いボールが投げにくい…
◆遠投力が伸び悩む…
◆制球力が定まりにくい…
◆野球肩・肘を発症しやすい…
これ以外にも細かいデメリットはいくつもありますが、
野球をやる少年や球児にとって速く強く、
そして制球が定まった投球と言うのは、
必須条件と言っても過言ではありません。
誤解しないでいただきたいのはこういった条件は、
決してピッチャーの話ではありません。
なぜなら野球と言うスポーツはどのポジションであっても、
「投げる」動作は必須だからです。
え?わかり切ったことを言うな?
はい、でも意外に指導者の考え方として、
投げるモーションとしての指導は、
「ピッチャーだけ」に集中しがちで、
あるいはバッティング指導に力を入れることはあっても、
「正しい投げ方」については、
おざなりと言っては何ですがせいぜい、
キャッチボールで「もっと腕を振れ」とか、
「相手の胸をめがけて」と言った通り一辺倒の、
指導で終わることが多いものです。
そして教えると言うより、
「野球少年たちの肩の強さや球速などを評価するだけ」
で終わることも少なくありません。
つまり、
「A君は守備力があるけど肩はイマイチ」
「B君は守備がヘタだけど肩は強い方だ」
「C君はフライキャッチは上手いけど遠投力がない」
などなど…
その評価によってポジションを決めるケースが、
ほとんどです。
もちろんそれはそれで当然のポジションの、
決め方ですからケチをつけるつもりはありません。
では遠投力がないならそれを伸ばす指導や、
肩がイマイチなら速いボールを投げられるように、
教えることも大事ではないでしょうか?
野球少年に教えたい正しい投げ方の練習方法
「正しい投げ方」と聞いてもその解釈はいろいろです。
ただ言えることは速いボールが投げられ、
遠投力もあり制球力もいい野球少年は、
概して「正しい投げ方」ができているものです。
鶏が先か卵が先か…ではありませんが、
いずれにしても結果として「正しい投げ方」ができていれば、
遠投力も制球力もそれなりに身についているものです。
ただし上述したようなリスクの一つ、
「野球肩・肘(特に少年野球の場合は内側性野球肘)」
これはたとえ「正しい投げ方」ができていても、
投球数や成長期の骨や筋肉(腱)状態によって、
100%回避されるわけではありません。
そして「正しい投げ方」」に正対して存在するのが、
「担ぎ投げ」※です。
※スポーツ運動学の権威手塚一志氏の用語をお借りすると、
「二重振り子投法」とも言えます。
「担ぎ投げ」や「正しい投げ方の練習法」については、
過去記事で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。
◆野球少年が正しい投げ方を身につける練習やトレーニングとは?
◆野球少年に正しい投げ方を教える【バドミントンエクササイズ】とは?
◆【参考画像】野球少年にとっての“正しい投げ方と練習法”について再論
野球少年がきれいな投げ方を身につけるために
投球フォームを語る上でよく「きれいな投げ方」
と表現されることがあります。
ではどんな投げ方をすれば「きれいな投げ方」と、
意味づけられるか…
これは大変難しい話ですが少なくても「きれいな投げ方」と、
「正しい投げ方」は≒(ニアリーイコール)と考えて、
間違いはないと思います。
冒頭お伝えした「野球体験会」の話ですが、
野球未経験の小学生たちにやってもらうのは、
的当てゲームの「ストラックアウト」と、
トスマシンによる「フリーバッティング」です。
この時の的当てで参加した子どもたちの、
ピッチングフォーム(投げ方)を観察するわけですが、
10人中8~9人は「担ぎ投げ」で的を当てようとします。
もちろん投げ方など何も教えはしません。
でも残り1~2人の子どもは自然にボールを持った腕を引き、
クルリと腕を内旋させて見事なフォームで投げるのです。
特に今回驚かされたのは小3のY君です。
小さな体でワインドアップしたかと思うと、
ステップ足を高く上げて豪快なフォームで、
それなりに速いボールを投げ込んだのです。
制球もよく10M先に立てかけた9つの的を、
10球中5つも射貫いたのです。
いつものことながらこういった子どもたちに出会うと、
いろいろなことを想像させられます。
以前はすぐにこう思ったものです。
「野球経験者の父親がキャッチボールで投げ方を教えた?」
この想像は当たらずとも遠からじ、です。
正しくきれいな投げ方をする子どものほとんどは、
父親(だけではないですが)とのキャッチボール経験が、
あるからです。
つまり「正しい投げ方」ができる子どもは、
幼少期に球技に親しみ「投げる遊ぶ」に興じてきた、
と思われます。
もちろんそこに「運動能力」も関係してきますが、
少なくても「正しい投げ方」をした子どもに問えば、
幼少期にほぼ100%いろいろなボール遊びをしてきた、
と答える子どもたちばかりです。
今回驚くようなピッチングフォームを披露してくれたY君、
じつはエンゼルスの大谷選手の大ファンだそうです。
そして彼のピッチングフォームをマネしまくり、
父親(+中学野球球児の兄)とのキャッチボールで、
それを意識して投げていると答えてくれました。
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