プロ野球中継でもピッチャーが投球終了後に、
肩や肘をアイシングしているシーンをよく見かけます。
少年野球のピッチャーがケアの一つとして、
「プロのピッチャー同様アイシングは必要か?」
といった質問メールをいただきました。
今日はこのアイシングの是非について、
お伝えしたいと思います。
少年野球のピッチャーの球数って?
プロ野球の試合終了後にこんなシーンをよく見かけますよね?
そのピッチャーのアイシングの話の前に、
少年野球のピッチャーの球数制限について、
簡単に紹介いたします。
少年野球においてもピッチャーの、
肩や肘の障害を考慮して、
10数年前から公式戦においては、
いろいろな制限を設けるようになりました。
たとえばスポーツ少年団のルールですと、
・投手の投球制限について選手の健康維持を考慮し、
1日21アウトまでとする(つまり7イニングス)
学童野球では以下のような明確なルールが、
施行されていました。
・投手の投球制限については、健康維持を考慮し、
1日7イニングまでとする。
但しタイブレーク直前のイニングを投げ切った投手に限り、
最大9イニングを投げることができる。
少年野球のピッチャー投球後のケアについて
申し上げるまでもなくたとえ少年野球といえど、
高校野球のピッチャーやプロのピッチャー同様、
全力で投げ続ければ肩や肘に大きな負担がかかります。
7イニングス投げ切れば1イニング平均15~20球として、
100~140投の球数になります。
この球数はプロのピッチャーと比較しても、
少なくはありません。
ですから当然投球後のケアは必要になってきます。
体力的な低下はもちろんですが、
肩肘に乳酸が蓄積しダメージが残ると同時に、
肩周辺から上腕そして指先にまで熱を帯びています。
投球後のケアとして比較的その場で簡単にケアする、
エクササイズとして、
軽いキャッチボールでクールダウンを行ったあと、
“コーチが選手の投球腕手首を掴み真上に上げて、
手の平を左右に30秒ほどブラブラと振らせます”
これは下がったままの血流を元に戻しつつ、
疲労性乳酸を拡散消滅させるためです。
(それでも完全には消えません)
少年野球のピッチャーにもアイシングは必要?
アイシングとはこんな感じですが…
野球少年(ピッチャー)のオーバーユース…
投げ過ぎは絶対禁物であり、
連投でもして投げ続ければほぼ確実に、
「内側性野球肘」を発症しかねません。
では投球後のケア法としての、
「アイシングの是非」についてですが…
私はチームにアイシングの習慣を取り入れてから、
これまでその必要性については疑ったことが、
なかったのですが
最近「アイシングの科学的否定論」が、
確立されてきたと聞いて驚いています。
アイシング否定説の意見としては、
・傷の修復スピードを遅らせる。
・筋肉が硬くなってしまう。
・筋力が低下してしまう。
・神経の働きが低下してしまう。
こう言った点が注意喚起されているようですが、
反面アイシング必要論も多くの専門家から、
推奨されていることも確かなんですね。
アイシングの効果は2つあると言われていて、
・ピッチングを行ったことによる、
筋肉の炎症を抑える効果。
・疲労除去の効果。
熱を持った(炎症した)患部を冷やすというのは、
当たり前の考えであって、
アイシングをすることにより血管が一度収縮し、
その後温めることにより、
反動で血管が通常よりも大きく拡がると学びました。
ですからアイシングを行う場合でも、
10~15分程度をMAXとして、
その後肩肘はシャツなどで覆って温めることが、
大切だとも聞いています。
アイシング後に温めることで血管が大きく拡がり、
乳酸など疲労物質は流れやすくなり、
疲労回復を早めるという説です。
私は医師ではないですから絶対的な説として、
アイシングを説くスキルはありません。
最終的な判断はこれをお読みのあなたに、
委ねるしかありませんが、
もしご意見がありましたらぜひ、
コメントいただければ幸いです。
◆正しいピッチング術を野球少年の指導する場合は、
少年野球塾さん推奨教材でもあるこちらの教材がお勧めです。
少年野球塾の有料教材が無償で付いてきますので、
こちらの記事でご確認ください。
◆また先日再案内させていただいた、
「9回配信限定:少年野球バッティングセミナーメール」
野球少年にとって本当に大事な4つのバッティングモーションを、
詳しく解説していますので、
配信停止させていただく前にぜひ読んでいただいて、
野球少年たちににご指導ください。
「伊能 優介ベースボールセミナー:
野球少年バッティング力アップ☆9つの秘策☆」
どうしてもセミナーメールが届かなかったら…
◆早くも始まりました^^
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
今日もお読みいただきありがとうございました。
ぜひ少年野球ブログランキングへの、
応援クリックを2つお願いします。
あなたの熱い声援が、明日の記事更新のパワーの、
源になります!