前記事で「素振り」の注意点をお話しましたが…

素振りの教え方と突っ込みバッティング矯正法

質問メールに「スイングが波打つ矯正は?」
と言う内容のものがありました。

「スイングが波打つ」と言うのは、ちょっと抽象的な言い方で、
いろいろな「原因と現象」がありますので、

一概に矯正法を問われても、その野球少年のスイングを見てみないと、
何とも言えませんが…

と前置きした上で、

「スイングが上下に波打つ場合は、トップからインパクトまで、
バットヘッドが下がって入るために、

修正をかけようとして、早めに手首を返してしまい(=コネる)
スイングが波打つようになる」

「手打ちによるスイングのため、バットにパワーが伝わらず、
スイングそのものが力のないものになって、波打つように見える」

主な原因はこの2点になると思いますが、前者の場合は、
それこそ「素振り」によるバットスイングの矯正で、
比較的短期間でコツを掴めると思います。

あなたがコーチでしたら、子どものスイングを真横や正面から見て、
「バットヘッド」の軌道だけを見るようにしてください。

低目のコースを想定しての素振りでない限り、バットは地面との
水平ラインより極端に下がることはありません。

また手首の返しもインパクト以降、バットヘッドがピッチャー方向に
向いたのちに「自然に返っているか」です。

また「スイングが波打つ原因」の後者の場合ですが、
本来バッティングとは言わずもがなですが、

「スイング開始は下半身始動」で行われるもので、

決して腕や手の力だけで、ボールを捉えるものではありません。

小学生であっても下半身を意識させたスイング矯正が理想ですし、
「下半身=腰の唸り」を指導するためには、

コーチが子どもの素振り(バットなしシャドースイング)で、
背後から腰を抑え、

「タイミングをとらせ→タメの作らせ→トップまで持って行ったら、
抑えた腰を先に始動させてのスイング開始」

と言った感じで「スイング開始は下半身始動から」を、
教えたいものです。

少年野球指導法,少年野球バッティングの教え方,basball088

※写真はお借りしたものですが、
下半身先行始動ですばらしいバッティングフォームです。

なお「スイングが波打つ原因」として、敢えて挙げてはいませんが、
野球少年の体力(筋量)に合わない重いバットでスイングすれば、

当然スイングは波打ちますので、これまでも何度もお話しているように、
「子どもの体力に合ったバット」を選ぶことは忘れないでください。

 

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