いや~~良かったです!!
久しぶりの野球映画に、涙もろい私は号泣でした。
正月に観た「バンクーバーの朝日」もそれなりに、
良かったですが、
「アゲイン28年目の甲子園」は身近な話だけに、
本当に感激しました。
野球好きには堪らないですが、そうでない人でも、
きっと面白いと思いますよ。
さて前回の記事へのコメントで、
「1. Posted by 元コーチ 2015年01月19日 13:14
私の記憶では桑田さんがこの理論を推奨してから、
あちこちで出るようになりました。
メジャーで内野手が活躍できないのも、
正面を基本とする指導が問題ではないか、、等も
以前にチームでも守備練習でやって見たことがありました。
結果を言うとあまり芳しくはなかったです。
低めのゴロは後ろへそらす、逆シングルで取る事が
目的になってしまい球に合わせて動くため、
守備範囲が狭くなる(足が動かない)、
小学生のグラウンドですからイレギュラーも多く、
それに対応出来ない打球も多かったです。
正面ですら横で取ろうとする。
中学や高校以上でレベルの高い所なら、意味も理解できると
思いますが、小学生の段階では正面に入る事基本にすべき
ではないかなと改めて感じました。
マイナスとプラスが何にでもありますので、両方を上手く
バランス良く出来るのが、ベストと思いますが、
小学生には一定の期間内で、頭と体に理解させるのは、
難しいのではないかと今は感じております。
ご意見あれば是非教えて欲しいと思っていた、議題です。 」
前記事でもお話ししたように、
「打球に対して正面に入る」
と言った基本を否定しているわけでは、ありません。
問題は2つ、
ひとつは「正面と真正面の違い」です。
正面に入っても、打球軌道を見やすくするために、
やや斜め横から見る…
これが捕球しやすいですよ、と申し上げたつもりです。
そしてもうひとつは「何が何でも正面に入る」と言う指導を、
徹底しすぎると、右方向の打球に対してムリに正面に
入ろうとすると、
グラブ側の位置が、右方向に入ることになり、
バックハンドでのキャッチングに、ならざるを得なくなります。
この不自然なグラブさばきでは、打球を弾きやすくなり、
イレギュラーでもしようものなら、確実にボールを、
逸らすことになります。
これもムリに打球正面に入ると、起きやすいエラー現象です。
であるなら、逆シングルキャッチの方がはるかに打球を、
捕球しやすい、と言うことです。
これは小学生もプロ選手も同じことが言えます。
正面から入る、と言う基本を無視しろではなく、
「キャッチングしやすい動作を、いろいろな打球によって、
教えてあげる」
ことではないでしょうか?
であれば、守備範囲云々グラブを合わせに行く、と言った
おかしな動きは出ることもないと思うのですが…
ただ逆シングルは、横着であるとか正面に入ることが、
何より大事となれば、覚えられるものも覚えれなくなる、
と言うことですね。
またこのキャッチング理論はキャッチャー出身の私には、
よく理解できるケースがあります。
投球右方向へ、ワンバウンドとなった場合です。
キャッチャーこそ、後逸が許されないポジションのため、
すべてのワンバウンド投球に対して、膝をつき肩を被せる
ようにして、体で止めに行きます。
しかし、同じようにバックハンドキャッチをしようとすると、
むしろボールを逸らす確率が高まると言うことです。
古い写真で恐縮ですが…
故村上豊氏の科学する野球より拝借です。
試しに左側の、バックハンドキャッチの構えをして、
手を上下させてみてください。
腕と手の動きも、キャッチングそのものも非常にぎこちなくなり、
捕球のむずかしさを感じませんか?
反面右側の逆シングルで捕れば、キャッチングしやすい、
と言うことがおわかりになると思います。
いずれにしても、少年野球だから、子どもだからと、
非効率的な運動物理学に反した、練習を繰り返すことになれば、
できることもできないものですし、逆にエラーしやすい
と言う事実をご理解ください 。