練習試合解禁となった先日、近隣チームとの練習試合を、
行いました。
その時の話ですがまた例によって「ナンクセ話」的な記事に、
なりそうですが 、どうか意のあるところを ご理解ください。
相手ピッチャーのフォームが、スリークオーターより、
ややサイドスロー気味の変則的なものでしたが、
投げ方そのものはそれほどおかしなフォームではなく、
ちょっと打ちにくいかな?と感じるタイプの ピッチャーでした。
ただし、私ならこのピッチングフォームは修正させると思います。
小学生の変則ピッチャーは、将来的には決して良いことはない、
と言うのが持論なものですから…
そして試合中のことですが、相手ベンチの指導者が制球を
悪くし始めたマウンドのピッチャーに、いろいろなアドバイスを、
声高にかけるのですが、その中の一つに、
「もっと胸を張って投げろ!!」
と言うものがあって、 それを何度も繰り返し 大声で指示するのですが、
本来ピッチャーのフォーム指導の中で、「胸を張れ」と言う、
モーション(動作)指導は、運動物理学的にも あり得ないものです。
小学生なりの、無理のない理想のピッチングフォームを 指導する
上では、
「胸は意識して張るものではなく、投球腕及びターゲティングする、
グラブ腕がインスパイラル(内捻)から巻き込むように、
上半身側に引き込まれれば、 自然に胸は張るもの」
と言うことです。
屁理屈をコネている のではなく、見た目的な判断だけで、
胸が張れてないからと指摘する以前に、
「なぜ胸が張れていないのか」
と言うことを考え、その修正法を指導すべきだと思うのです。
ちなみにこの時の相手ピッチャーの、胸が張れてない という指摘は、
確かだと思いましたが、ではなぜ急にそんなフォームになったのか…
その理由は、変則フォーム云々はこの際 関係ないことで、
「投げ急いだためフォームを崩した」
からだと思います。
うちの子どもたちが良く走るので、ランナーが出るとピッチャーは、
クイックモーションとなったからです。
クイックモーションが悪いではなく、問題はヒップファースト
(お尻先行)で投球に入らず、ショルダーファースト(肩先行)
となってしまい、結果、
「フォームを崩した投げ急ぎ」
となり、投球腕もグラブ腕もうまく使えない状態で投球したため、
「胸が張った状態が作れなくなった」
と言うことです。
ピッチャーでも野手でも、胸が張れてないと感じたら、
フォームチェックと同時に遠投を行うことを、 お勧めします。
遠くに投げる、と言うことは投球フォームが小さいと 投げられない、
と言うのが 自然の理です。
子どもにもそれは、 投球本能として 理解できているものです。
大きなフォームで遠投練習をすれば、腕の使い方に 問題さえなければ、
このように胸は自然に 張るものです