内野ゴロの処理時間を考える。

内野ゴロのノック練習において、ストップウォッチを使って、
内野手が打球捕球後、一塁送球までのタイムを、
計測する練習法があります。

高校野球クラスでもこの守備タイム計測は、よく見られる
練習法のひとつですが、

つまりはノッカーが「ボールを打ち終えた瞬間」に、
ストップウォッチをスタートさせて、

内野手がボール捕球から一塁送球を行い、ファーストミットに
納まった瞬間までのタイムを計ると言うものです。

 

うちのチームでも新体制になった時、内野ポジション決めの、
ひとつの目安としたり、

前に出て来れない・・つまり待ちの守備を行いがちな選手に、
よくやっている練習です。

この練習のメリットとしては、やはり打球に対して一歩前に出る、
と言うことを覚えさせるためです。

 

少年野球の場合、本塁⇒一塁までが23mですが、
右バッターですと約50cm遠くなり、
左バッターですと約50cm近くなります。

この距離を平均的な脚の速さの選手でタイムを計ると、
右バッターで4.17秒、左バッターですと4.00秒です。

※全国平均50m走タイム
小学校4年 9.67 5年 9.33 6年 8.89

もっとも右バッターの場合は左バッター有利説でもお話したように、
インパクト後に股関節を入れ替えないと、

一塁方向には走り出せませんから、そのロスタイムを入れれば、
約4.5秒と言うところでしょうか?

 

ではここで、何秒を目標タイムにすればいいかと言いますと、
最初はやはり左バッターの平均タイムの4秒を切ることを目標にしたいですね。

その次が比較的脚の速い左バッターのタイム3.8秒ですが、
まずは4秒を切ることを目標にしてください。

このタイム計測で注意したのは、4.00秒を切れればOKですが、
逆に時間ばかり気にして、ボールをファンブルしたり、
ファーストへの悪送球が出るようですと本末転倒です。

 

つまりあくまでタイムは目安であって、いちいち子どもたちに、
そのたび毎にタイムを公表しないことです。

時間をオーバーした時、「惜しい!今のは内野安打になったぞ!」
と声を掛けるだけのことです。

守備のリズムは体感すべきことで、走るランナーがいなくても、
守備時間を体が覚えて行くものです。

少年野球走塁練習

もう一点は、強めの正面内野ゴロなら小学6年生でも、
素早い捕球と送球なら3秒台前半または肩の強い子や、
二塁手でしたら3秒も切りますが、

繰り返しますが守備のタイムを競うわけではない、
と言うことです。

強い正面の打球であれば、捕球後4ステップしながら、
余裕でアウトに出来ると言うことも理解させたいものです。

そのためにランナーが2塁または3塁にいることを想定して、
正面の強い内野ゴロの場合は、捕球後そのランナーを一度、

けん制(見るだけで良いです)することを教えて、
それで4秒以内と言うことをご指導ください。

 

蛇足ながら、少年野球ではノーアウト、またはワンアウトで、
ランナーが2塁または3塁あるいは2・3塁において、

内野ゴロで守備側が1塁送球を行ったと同時に、
進塁させるケースがままあります。

このプレーを予測して、例えばショートが正面への、
強い打球を捕球後に、あえてランナーを見ずに素早く一塁へ、
送球するモーションを行いますが、

これはいわゆる偽投であり、
これに引っかかってランナーが飛び出せばランナーを、
挟殺できますし、

もし引っかからなければ、そこから一塁に送球すれば
いいことです。

ただしこれはタイム計測での練習はムリですから、
実際にランナーを置いて、

飛び出すケースと飛び出さないケースで、
繰り返し練習を行うことです。

 

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