大船渡高校佐々木朗希投手の決勝戦登板回避に想う…その理由に賛否の声

岩手の大船渡高校の決勝戦で過去に球速163キロをマークした、
佐々木朗希投手の登板を回避させた国保監督の判断が波紋を広げています。

球界だけでなく各方面から賛否の声が上がっていますが、
ここでは佐々木投手決勝戦登板回避の是非を問いたいと思います。

大船渡高校佐々木投手の登板回避にご意見番が喝?

この問題ではプロ野球球界からも様々な意見が出ていますが、
球界ご意見番で有名な張本勲氏の声が注目を集めています。

「99%投げさせなきゃだめでしょう」

あれはダメだよ。一生に一回の勝負でね。いろいろ言い訳はありますけど、投げさせなきゃ。
その前の(準決勝で)129球?それがどうした。
歴史の大投手たちはみんな投げてますよ。

勝負は勝たなきゃダメなんだから。投げさせなきゃいいという人は野球を知らない人だし、自分はよく思われようと言っている人なんだよ。

壊れても当然、ケガをするのはスポーツ選手の宿命だもの。
痛くても投げさせるくらいの監督じゃないとダメだよ。将来、将来って、将来は誰が保障するの?球界の“宝”って誰が決めたの?」

このコメントだけ読むと戦後昭和の頃の野球選手にありがちな、
「精神野球」や「特攻野球」「体当たり野球」と言った、
根性論だけが色濃く聞こえて来ますね。

私も30年以上昔、野球技術以前に「ナニクソ精神」を、
叩きこまれたクチです。

確かに野球に限ったことではないですが、
スポーツ選手やアスリートと呼ばれる人たちが、

上のレベルをめざしたり高見を望んだとすれば、
決して楽に上り詰めることはできません。

そこには我われには理解できない、
ハードなトレーニングによる苦労や苦痛も伴うはずです。

ここで言えることは確かに「根性」がなければ、
乗り越えることは不可能でしょう。
強い精神力がなければ挫折することもあるはずです。

そういう意味では張本氏の「精神論」「根性論」を、
いちがいに否定はできないと思います。

さらに張本氏は以下のようにコメントしています。

「私もピッチャーやったことありますから」

張本氏が監督だったらどんな選択を?

「いろんな方法がありましたよ。彼を先発させて『みんな点をとってやれよ。そして甲子園へ行こうじゃないか』と声を掛けてね。

3〜5回までに点を取って、次のピッチャーにバトンタッチ。それで負けたらしょうがない、勝負だから。あれを耐え抜かなきゃ大投手になれませんよ。

私もピッチャーやったことありますから、わかります。あの苦しいところで投げさせたら、将来、本人のプラスになるんですよ。

選手はそれを乗り越えて、人並み優れたピッチャーにならなきゃ。彼が投げても負けたかもしれないよ。

それでも彼に試練を与えることが、野球を辞めても彼の人生のプラスになるじゃないの。
人生の90%は苦しいことのほうが多いじゃない。

あのときの苦しみを考えれば、こんな苦しみ、屁でもないというような気持にもなるんですよ。
どんなであっても、彼には出てほしかった」

私は張本氏の言わんとされていることがよく理解できます。
しかし失礼ながらここで氏の言葉にある、

「壊れても当然、ケガをするのはスポーツ選手の宿命だもの」

この発言に私はどうしても大きな疑問を感じてなりません。

ケガはつきものであることは重々理解できますが、
指導者は軽々しく未来あるスポーツ選手に、

「壊れることを覚悟して試合に出ろ」
と言えるものでしょうか?

それは彼らが“乗り越えなければならない壁”とは、
違う話ではないでしょうか?

連投の美学は第三者の勝手な想い

また投手は野手と違って、
「肩や肘の酷使による致命的な障害」
と背中合わせであることを忘れてはいけません。

佐々木投手は決勝戦の前に4試合で435球投げています。
肩を休めた試合もありますがこの試合間隔で435球は、
決して少ない球数ではありません。

その点について張本氏は、
「歴史の大投手たちはみんな投げてますよ」
と言い切っています。

そういった過去の投手たちの中には、
肩肘の酷使によって潰れて行った選手も少なくありません。

潰れずに残る者だけがすばらしいピッチャーになる、
という道理が今の時代に果たして通用するものでしょうか?

日本野球ではいわゆる甲子園を頂点にした、
「高校野球シンドローム」「甲子園燃え尽き症候群」

こういった事実が存在します。

高校球児にとっての甲子園はすばらしいものであり、
夢であり憧れの聖地でもあります。

高校球児が「燃え尽きる」こととは、
メンタル的な満足感や達成感あるいは、
やり切ったという充実感があると思います。

さらに3年間(あるいはそれ以上)肉体を酷使した結果、
野球漬けの毎日に疲れ果てた球児もいるでしょう。

もちろん野球がキライになったわけではないでしょうが、
少し野球から離れてみたい、

そんな高校球児たちを私も数えきれないほど、
目にしてきました。

それはそれで否定するつもりは毛頭ありませんが、
野球は高校(甲子園)が終着点とする発想が、

さらにその先の野球の夢を消してしまっているなら、
これはとても残念なことと言えます。

大学野球、社会人野球、独立リーグ、
そしてプロ野球・・・

話が横道に逸れましたが、

高校球児が肉体を酷使する点では誰しも同じですが、
「ピッチャーの肩や肘」だけは別次元の話です。

ピッチャーと言うポジションは野手とは違い、
肩を壊したり肘をやられるという大きなリスクがあります。

それが高校時代の投げすぎによるものであることは、
言わずもがなです。

佐々木投手のような何十年に一人の逸材を、
ハードな球数によるオーバーユースで潰したくない。

そう考えた国保監督の考えは痛いほどわかります。

※スポーツで起こるオーバーユース障害とは、
スポーツ中の動作で体の同じ場所に軽度の力が、
繰り返し加わることによって障害を来すこと。

日本の高校野球ファンはいつの時代から、
「連投の美学」を称賛するようになりました。

暑さ厳しい甲子園大会で連投に次ぐ連投のピッチャーを、
すばらしい!と称賛することが、
はたして「イイこと」なのでしょうか?

今回の佐々木投手の登板回避については、
賛否両論があるように一概に答えは出るはずがありませんが、
確実に言えることはあります。

それは「ピッチャーの球数制限」と地区予選からはじまって、
甲子園大会での「試合過密スケジュール」です。

この点をルール化・是正すべきであり、
何よりもそれが先決のように思います。

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