この場面ではそのフライは捕球してはいけない!とは?

野球のルールの複雑さ難しさは、
これまでも何度も解説してきましたが、

それに加えてプレイ状況によっては、
たとえ小学生であっても臨機応変の対応も、
余儀なくされます。

先日うちの市内の新人戦で起きた、
実際のプレイ状況を例題にしてお伝えしたいと思います。

ファールフライは捕るな!!の真意

市内新人戦準決勝時でのケースなのですが、
6対6の同点で迎えた最終回裏の攻撃でした。

状況はワンアウト2・3塁で一打サヨナラの、
場面です。

そしてこの時うちの6番バッターが、
レフト線への大きなファールフライを打ち上げました。

 

しかし深めに守っていた相手レフトが、
懸命に走ってフライをキャッチングしようと試みたのです。

相手ベンチのコーチ陣は大声で、
「捕るなーーーーっ!!」

とレフトに指示をしたのですが・・

 

ここで野球経験者さんならなぜ、
ファールボールを捕球するなと指示したか、
お分かりいただけるかと思います。

「え?ファールボールを捕って、
アウトにしたほうがいいのでは?」

と思った方もいらっしゃるでしょうか?

 

でもやはりここは私も相手チームの指導者と、
同じ立場でしたら「捕るな!!」

と指示していると思いますし、
試合後にうちの5年生の選手たちに聞いたところ、

同じ状況下なら指導者が指示しなくても、
大きなファールボールは捕球しません、

と答えてくれました。

    タッチアップフライ捕球

この場面ではファールフライは、捕るべきではない

どういうことかと言いますと、
先ほどの試合の続きをお伝えすれば、
答えは簡単にわかると思います。

 

レフトの選手は懸命に走って、
ファールボールに食らいつくように好捕しました。

むずかしい当たりでしたし、
グラブ反対側に落ちるボールを、

しかも逆シングルキャッチでレフトの選手は、
ナイスキャッチしたのです。

ただしこれが2アウトなら・・
あるいはランナーが3塁にいなければ・・

と言うことですね。

 

それでしたらファールフライの捕球は、
当然アウトですから、

野手は一生懸命キャッチングに行くのが、
当たり前のことです。

しかし、この場面ではそれはNGなんですね。
つまり3塁ランナーはレフトの捕球と同時に、
タッチアップしたからです。

そして、サヨナラ勝ちのホームインです。

 

   タッチアップでホームイン

タッチアップとは?

ご存知の方も多いでしょうがタッチアップとは、
進塁方法の一つであり、正式にはTag up(タッグアップ)
と言います。

ノーアウトまたはワンアウトにおいて、
各塁にランナーがいた場合に、

打者がフェア地域内外を問わず、
フライを打ち上げた時に、

それぞれのランナーは一度リタッチ(帰塁)
してから、

野手がフライを捕球したのちに、
次の塁に進塁することができます。

たとえば3塁にランナーがいる場面で、
打者がフライ(飛球)を打ち上げ、

野手がフライを捕球した瞬間に、
3塁走者がタッチアップをして、

本塁への帰還に成功した場合、
そのフライを犠牲フライと言います。

ルール上は3塁から本塁への、
タッチアップだけでなく、

1塁から2塁、あるいは2塁から3塁への
タッチアップも問題ありません。

とは言え、2塁は外野内野のどの場所からも、
距離が近いこともあり、

たとえば野手が捕球後に転倒などしない限り、
1塁から2塁へのタッチアップは大変難しいものです。

2塁から3塁へはライトあるいはセンターへの、
深い位置に飛んだ飛球であれば、

十分タッチアップは可能ですから、
野球中継でも2塁から3塁へのタッチアップは、
よく見られます。

先ほどのケースに話を戻しますと、
この場面では当然フライが上がれば、

2・3塁ランナーはタッチアップができますし、
特に3塁ランナーがタッチアップが成功すれば、

その時点でサヨナラ勝ちになるわけですから、
大きなファールフライであるなら、

ここはやはり、あえてボールを見送って、
捕球すべきではありません。

小さいファールフライで野手がキャッチング後、
タッチアップに対応できる・・

つまり3塁ランナーがタッチアップで、
本塁に走ったとしても、

本塁返球でアウトにできる場面以外は、
やはり捕球せずに見送るべきですね。

これがフェア地域内であれば、
わざとキャッチングしないと言うことは、
絶対あり得ませんが・・

野球は、状況に応じたルールを教える必要があります。

あとから相手ベンチに顔を出しましたが、
(市内のチームですし、監督も気心の知れた方でした)

レフトの選手はその後泣いていたとのことです。

本人曰く、
「タッチアップはわかっていたけど、
ファールフライではできないものと思っていた」

相手監督さんは「お恥ずかしい」と言って、
反省しきりでしたが、

確かにこれもまた指導者の教えるべきことです。

監督さんのおっしゃた「お恥ずかしい」とは、
ご自分の選手が状況判断が出来なかったことに
対してではなく、

そういったルールなり状況に応じたプレーを、
教えてあげていない自分に対して、なのです。

あまり後味の良くない試合でしたが、
こういったプレーひとつひとつを、

具体的なケースを例にとって、
練習中に子供たちに教えることができるか否か、
我われの指導力にかかっていると思います。

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