ピッチャー育成術のセミナーメールを配信開始してから、
「野球少年たちの球速アップ」についての、
質問メールが増えてきました。

その中で気になるメールがありましたので、
今日はそのメールをご紹介するとともに、

野球少年ピッチャーの球速アップについて、
再度テーマにしたいと思います。

その前に話はちょっと脱線しますが…

夏の甲子園もベスト4をかけての熱戦が、
繰り広げられていますね。

ピッチャーも各校粒が揃ったエースや、
中継ぎ、抑えが目立ちますが、

今年は先発完投型のピッチャーが少ない?
ように思えます。

高校野球もプロ野球のシステムのように、
先発・中継ぎ・抑えと言った、

分業制になってきているようで、
ちょっと寂しく感じているのは私だけでしょうか?

野球少年ピッチャーの球速アップのために筋トレは必要?

ではいただいた質問メールの一部を、
以下抜粋させていただきますね。

「いつもブログで勉強させていただいています。
タメになる記事が多くて更新を楽しみにしています。

さて今日は質問させていただきたく、
メールを送らせていただきます。

~中略~

その監督さんが練習が終わると、
ピッチャー候補の子供達4~5名に、
腕立て伏せをやらせているのです。

それも20回1セットにして5セットです。

これは土日だけですが、
毎日100回やることをノルマにして、

さらに腹筋と背筋のトレーニングを、
それぞれ50回ずつやることも指示されました。

対象の子供の親にも連絡網で伝えられています。
うちのその一人です。

監督は「腕立て伏せで腕の筋肉を強くすれば、
ボールが速くなる」と言っています。

わたしは野球経験がないため、
以前でしたらそんなものかと思ったはずです。

でも伊能さんのサイトで勉強しているうちに、
球速を上げるのは上腕筋の筋肉を鍛えることではない、

と知りましたので再度質問させてもらい、
その根拠や理由を知って監督に伝えようと思います。

~中略~               」

ハードな腕立て伏せで野球少年ピッチャーの、
球速が上がる…

これはまた何とも短絡的な発想で、
正直メールを読んで唖然としました。

ゴールデンエイジの筋トレは諸説ありますが、
見識者の意見は総じてNGと言う答えです。

球速アップは筋トレ?

成長期の子供の筋トレの弊害とは

私もこれまで何度かお伝えしてきましたが、

「人体の骨の末端にある軟骨部分は非常にデリケートなため、
ゴールデンエイジ(成長期)に過剰な負荷がかかると、

傷つきやすいためその結果として骨格の成長に、
問題が起こる可能性がある」のです。

ハードな筋トレを行うと骨や関節への負担によって、
身長が伸びなくなるなどの悪影響が出ることも、
間違いなく検証されています。

骨端軟骨(成長軟骨とも言います)は柔らかい組織ですから、
筋トレによる強い負荷が繰り返されると、

この骨端部分が潰れてしまう危険性が起こり、
本来伸びるはずだった子供の身長が阻害される、
可能性あるんですね。

体操選手は数あるスポーツ種目の中でも、
その全身の筋肉量は秀でていますよね?

彼らもまた当然ゴールデンエイジの頃から、
体操をやっていますので、
当然筋トレもかなりの量をこなしてきたはずです。

体操界のレジェンド内村航平選手は身長が、
162センチです。

ほかの選手でも平均的に身長はそれほど、
高くはありません。

誤解して欲しくないのは、
「子供の筋トレはすべて危険がある」
と言う話ではありません。

筋トレの程度にもよりますし、
腕立て伏せが数回しかできないような上腕筋や、

腹筋運動が1回も出来ないようでしたら、
確かにボールを投げるパワーも不足しますから、

「ある程度の筋量アップ」
は、めざしても良いと思います。

しかしそれはあくまで子供にとって、
平均的な筋量を確保するためであって、

子供は普段の遊びや動きと言った生活の中で、
自然に筋肉は蓄えられるからです。

まして球速アップのために腕立て伏せや、
筋トレと言った話なら私は100%否定します。

プロ野球のピッチャーで筋肉ムキムキの、
選手はいますか?

ダルビッシュ有党首も大谷投手も、
むしろ細身であれだけのボールを投げています。

野球少年の球速アップのためには体幹トレーニング

ピッチャーの球速アップは、
筋トレによるアウターマッスルの強化ではなく、

しなやかな筋肉を作り上げるための、
インナーマッスル(体幹)強化であり、

さらに肩甲骨周辺の可動域を広げることで、
腕の振りが速くなり、
自然に投げるボールも速くなります。

ですから子供たちにやらせるのであれば、
「体幹トレーニング」をおすすめします。

少年野球ピッチャーの球速アップは?

体幹トレーニングによって体幹が強化されると、
体幹のインナーマッスルがうまく使われ、
パフォーマンスが向上してきます。

つまり体幹を鍛えると全身の運動能力が向上し、
投げるだけでなく走攻守の動きも良くなります。

サッカー長友佑都選手の体幹トレーニングが、
最近話題になっていますが、
参考動画がありましたのでご紹介します。

投球腕の可動域や球速アップのための参考記事は、
以下詳しくお伝えしています。

少年野球ピッチャーの投げ方の基本はコントロールと球速アップ

必見動画!ピッチャーや野球少年の球速アップのためのトレーニング法

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